年齢差のある兄弟の育児って、毎日あっという間。
「読み聞かせはしたいけれど、興味もレベルも全く違う。2人同時に楽しませるのは難しい…」
と悩むこと、ありますよね。
わが家も長男と次男が4学年離れているので悩んでいました。
3歳は短い絵本が好き、6歳はストーリーのある絵本を読みたい。
どちらかに合わせると、もう一方が退屈してしまう。
でも、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、“兄弟で一緒に楽しめる読み聞かせ時間“に変わったんです!
この記事では、実際にわが家でうまくいったコツを7つ紹介します。
年齢差兄弟で読み聞かせが難しい理由

⚫︎興味が全く違う
3歳は「テンポの良さ」「繰り返し」「短めのストーリー」を楽しみ、
6歳は「長めのストーリー」「笑い」「推理」「感情描写」を楽しむ時期。
絵本に求めるものがそもそも違います。
⚫︎集中できる時間が違う
3歳は数分、6歳はものにより10分以上でも楽しめます。
時間のギャップも大きいところ。
⚫︎読むタイミングが合わせずらい
寝る前はぐずりやすい3歳と、落ち着いて物語に入り込みたい6歳。
テンションの差も大きく、ケンカのもとになることも。
兄弟で“一緒に読む“メリットは意外と大きい

⚫︎同じ体験が、兄弟の思い出になる
「この絵本、昔ふたりで読んだよね!」という“共有の記憶“ができるのが嬉しい。
私自身、幼い頃に兄と共に母に読み聞かせしてもらったのは大切な思い出になっています。
⚫︎6歳が“読む側になる“とやさしさが育つ
上の子が、下の子に読み聞かせしてくれることも。
弟はいつもと少し雰囲気が変わって喜ぶし、
兄は「読んであげられた」という成功体験が自信につながります。
⚫︎3歳は、兄の存在が安心につながる
ケンカが始まることもありますが、基本的には“そばにいて安心できる存在“。
また、一緒に読めると「お兄ちゃんと同じことができた!」という達成感も。
【実践】3歳・6歳でも一緒に楽しめる!読み聞かせのコツ

①“中心にする子“を決める
今日はどちらが優先の日?
どちらかに合わせる日を決めておくと、兄弟で納得しやすいです。
・月水金→下の子優先
・火木日→上の子優先
・次の日が休みの土→何冊でもいっぱい読む
など、おうちルールを作るとケンカが減りました。
②6歳には「読み手」や「ツッコミ役」をお願いする
簡単な短めの絵本を読むときは、
- 「今日は読んでもらっちゃおうかな〜」
- 「どんな気持ちだと思う?」
- 「これどういう意味だと思う?」
- 「ここのセリフは、よろしく!」
など、参加できる役割を用意すると、6歳も“退屈じゃない時間“になります。
(むしろ張り切って参加してくれますよ!)
③声色や演技で楽しめるようにする
3歳向けはどうしても短く単調になりがち。
一方6歳向けは長くて3歳が飽きてしまう。
そこで、少しだけ演技を入れたり、声を変えてみると…
6歳「ママ、その声なに⁈」
3歳「もういっかい‼︎」
と、ふたり同時に集中して聞いてくれます。
夜は楽しく演技をしすぎるとテンションが上がって寝なくなるので要注意(笑)
④ストーリー絵本は途中に“質問タイム“を入れて飽きさせない
少し長めの絵本を読むときには、
- 「この後どうなるかな」
- 「〇〇見つけられるかな?」
- 「ここにあるのなんだろう」
と質問をはさむと、3歳も集中が続きます。
物語にも入りやすくなるので、長めの絵本も聞いてくれるようになりました。
⑤短め&リズム絵本を“つなぎ“に使う
長めの絵本を複数読むときには、
長い絵本→リズム絵本→長い絵本
のように“短め絵本“をはさむと、空気がリセットされます。
間に簡単な絵本が入るのは6歳も雰囲気が変わって喜びます。
⑥下の子が飽きても気にしない
下の子が途中で聞くのをやめてウロウロし始めても、意外と耳では聞いています。
少しして戻ってきてまた一緒に聞き始めることもあるし、
戻ってこなくても、読み聞かせの効果はちゃんとあります。
⑦読み終えたら“好きな場面“だけ教えてもらう
読後の会話は短くてOK!
「いちばん好きだったところは?」
「いちばん面白かったところは?」
3歳も6歳も答えられる簡単な質問をすると、兄弟でおしゃべりが盛り上がります。
兄弟におすすめの絵本ジャンル

⚫︎リズムがある絵本
- ノリのいい絵本
- 繰り返しが多い絵本
- 言葉遊びが楽しい絵本
⚫︎短いけれど話に“オチ“がある絵本
- 笑える絵本
- 意外性のあるストーリー
- 参加型の絵本
⚫︎家族や兄弟がテーマの絵本
- ふたりで読むことでより共感しやすい
- 兄弟愛を感じられる内容もおすすめ
⚫︎兄弟が好きなキャラクター絵本
- 短くても長くても集中して聞いてくれる
- 読んでいるとき、読み終えた後の会話が盛り上がる
3〜6歳兄弟向けおすすめ絵本10選
わが家の兄弟が大好きで一緒に楽しめた絵本を、それぞれの魅力と一緒に紹介します!
①ぐりとぐら
☝️大きなカステラ作りにワクワクする王道絵本
・下の子:動物たち、大きな食べ物、分かりやすい展開が楽しい
・上の子:「分け合う」「協力する」ストーリーを理解できる
②パンどろぼう
☝️笑いと意外性で、年齢差を一気に埋めてくれる
・下の子:表情、見た目のインパクトで大笑い
・上の子:オチや気持ちの変化を楽しめる
③おしりたんてい
☝️参加要素があり、年齢差読み聞かせに最強
・下の子:キャラクターと探し絵を楽しむ
・上の子:謎解き、推理に挑戦できる
④ノラネコぐんだんシリーズ
☝️ドタバタ展開で、兄弟そろって笑ってくれるシリーズ物
・下の子:失敗シーンの繰り返しが楽しい
・上の子:「またやってる!」とツッコミを入れられる
⑤ピカチュウとはじめてのともだち
☝️ポケモン好きなら絶対好き!知っているキャラ+やさしい物語
・下の子:知っているポケモンが出てきて嬉しい
・上の子:友情や気持ちの変化を感じ取れる
⑥コんガらガっち どっちにすすむ?の本
☝️選択式で、年齢差を楽しさに変える
・下の子:「こっち!」と選ぶのが楽しい
・上の子:先を考えて選択するのが面白い
⑦りんごかもしれない
☝️想像力のレベルが違っても成立する名作
・下の子:変な想像に笑う
・上の子:「もしも」を考える思考を楽しむ
⑧おつきさまこんばんは
☝️静かな時間を共有できる
・下の子:繰り返しの言葉と安心感
・上の子:落ち着いた雰囲気を味わえる
⑨しろくまちゃんのほっとけーき
☝️音と動きで、年齢を問わず楽しい
・下の子:「ぽたあん」「じゅうじゅう」の音が楽しい
・上の子:工程や順番を理解できる
⓾だるまちゃんとてんぐちゃん
☝️繰り返し+試行錯誤が面白い
・下の子:同じ流れが続き安心して楽しめる
・上の子:「次はどうするかな?」と考えられる
まとめ|年齢差兄弟でも読み聞かせは“一緒に楽しい時間“にできる
3歳と6歳の兄弟では興味も集中力も違うけれど、
ちょっとした工夫や心持ちで、みんなで楽しめる時間になると感じています。
読み聞かせは勉強じゃないから、
「完璧に聞かせる」よりも、
「兄弟で共有する時間をつくる」ことを大切に。
ふたりで寄り添う姿を見られるのは、ママにとっても幸せな時間ですよね。


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